前回は、画像を編集したり、加工したりすることが出来る

「GIMP」というフリーソフトを紹介しました。

今回は、このGIMPを使って、画像の背景を透明にする方法を

解説したいと思います。

 

これはアフィリエイトブログなどで、画像を扱ったりするとき非常に便利です。

 

でも、ブログをやり始めたばかりの方にとっては、なんで画像の背景を

透明にする必要があるの?って思いますよね。

 

では、どういったときに画像の背景が透明である

必要があるのかというと…

画像同士を重ねたいときなどにその必要性が出て来ます。

 

例えば、あなたがブログのプロフィール画像を作成するとしましょう。

画像は、自分でペイントなどで作ったイラストを、プロフィール画像

として設定したいとします。

 

そのとき、作成したイラストをそのまま

プロフィール画像に掲載するのもアリですが

オリジナリティーを出すために、別の背景色やイラストと

合成させたかったりする場合、イラストの白い背景が(背景が白色の場合)

別の背景色の画像や、別のイラストにそのまま乗る

かたちになるので、合成したい画像と馴染まず

イラストの周りが白く浮いた感じになってしまうんですね。

 

理由は、作成したイラストは真っ白な壁に

描かれているのと同じなので

別の画像を背景に合成した場合、壁の向こう側の景色が

見えない状態なのです。

 

では、そのイラストが描かれた壁を透明にして

しまうとどうでしょう?

向こう側の景色が透けて見えて、イラストと背景が

一体化しているはずです。

 

イラストの背景を透明にする(透過処理する)必要性が

見えてきましたよね♪

 

それではさっそく、GIMPで画像の背景を透明にする

方法を解説していきましょう。

GIMPをまだインストールしていない方は、インストール後

に挑戦してみましょう。

GIMPをインストールする

 

※作業はWindows7のパソコンで行っていますので、それより

新しいOSのパソコンで作業される方は、表示される内容などが

ここに掲載されているものとは少し異なると思います。

ですが保存したり、インストールしたりという作業がしっかり

出来れば大丈夫ですので、表示されている内容が

少し違っても、似たようなニュアンスのものを

選択するなど、お使いのパソコンに表示される内容に

従って作業を進めていって下さいね(#^.^#)

 

背景を透明にしたい画像を用意する

 

まず、背景を透明にしたい画像を準備します。

今回は、プロフィール画像を例にしたいと

思いますので、私がアプリで作成したアバターを

例に解説していきます。

 

用意した画像は、分かりやすいデスクトップ

などに保存しておきましょう。

 

GIMPを起動してファイルを開く

 

次に、GIMPを起動して下さい。

そして、「ファイル」の項目から

「開く/インポート」をクリックして下さい。

 

 

画像ファイルを探す画面になります。

画像はデスクトップに置いていると思いますので、デスクトップに

保存した方は、「場所」の一覧から「デスクトップ」を

選択して、デスクトップに保存されたデータの中から

画像ファイルを探します。

 

見つかったら、クリックするとプレビューに画像が

表示されますので、間違いないか確認しておきましょう。

問題なければ、一番下の「Open」ボタンをクリックして

画像ファイルを開きます。

 

 

 

 

選択した画像が、GIMPの作業画面に表示されるはずです。

 

 

 

 

画像にアルファチャンネルを追加する

 

画像の背景を透明にするために、アルファチャンネルを追加します。

 

「レイヤー」の項目から「透明部分」を

クリックし、「アルファチャンネルの追加」という

項目をクリックします。

 

※もし、アルファチャンネルの項目が透明になっていて

クリック出来ない状態になっている場合、その画像はすでに

アルファチャンネルが追加されている透過処理済の画像

であるか、もしくはアルファチャンネルがある別の画像の

レイヤーがアクティブになっている可能性があります

ので、よく確認して下さい。

 

 

 

 

 

アルファチャンネルの追加を確認する

 

アルファチャンネルを追加しても、画像の見た目は

特に変わらないので、しっかりアルファチャンネルが追加されたか

確認しておきましょう。

 

「ウィンドウ」の項目から、「ドッキング可能なダイアログ」

をクリックし、「チャンネル」という項目をクリックします。

 

 

 

 

すると、チャンネルのダイアログが立ち上がります。

 

ここに、色彩のRGBで赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の3つの

チャンネルがありますが、最後にアルファという編集可能な

チャンネルが追加されていると思います。

 

 

 

 

 

 

背景を透明にする2つの方法

 

①消しゴムツールを使う

 

アルファチャンネルを追加したら、背景を透明にする

処理をするのですが、その方法は主に2つあります。

 

1つは単純に消しゴムでDelete(消去)するという方法です。

まず、「ツール」の項目の「描画ツール」を

クリックして、その中の「消しゴム」をクリックして下さい。

 

 

 

 

 

すると、丸いポインタが現れます。

それが消しゴムですので、画像の背景を消しゴムで

消すように、マウスでクリックして

動かして背景を消していきます。

 

消していくと、背景がグレーになります。

このグレーが、GIMPでは透明になっている

ということになります。

 

 

 

 

 

消しゴムツールを使用すると分かりますが、画像の背景の

細かな部分を消すのはかなり苦労します。

画像が小さいと、より大変になりますので

ここで画像を拡大してみましょう。

 

「表示」の項目の「表示倍率」をクリックし、その中の

「拡大表示」をクリックしてみて下さい。

 

 

 

 

 

画像が拡大されましたね。

大体、150%~200%くらいが作業しやすいと思います。

 

下記の画像は「ウィンドウ内に最大表示」

されているので、画面いっぱいに

かなり大きく表示されていますね。

 

 

 

 

画像が拡大されたのはいいですが、消しゴムツールの

サイズも大きくて作業し辛い…となるのではないでしょうか?

そんなときは、消しゴムツールのサイズを変更してみましょう。

 

「ウィンドウ」の項目から「ドッキング可能なダイアログ」

をクリックし、その中の「ツールオプション」をクリックして下さい。

 

 

 

 

 

ツールオプションのダイアログが表示されます

ので、そこでブラシのサイズを変更します。

 

サイズ項目のバーをクリックして左右に動かすことで

消しゴムのサイズが変更出来ます。

 

消しゴムツールで背景を透過処理する場合は、画像の

拡大表示と、消しゴムのサイズを変更したりして

上手に作業していきましょう。

 

 

 

 

 

②ファジー選択を使う

 

背景を透明にするもう一つの方法は、ファジー選択を

使う方法です。

 

それでは、「ツール」の項目から「選択ツール」

をクリックし、「ファジー選択」をクリックして下さい。

 

 

 

 

 

そして、ポインタの形が変わったと思いますので

画像の背景のどこかクリックしてみて下さい。

クリックして背景がファジー選択されると、選択部分の

点線が動いているように表示されます。

 

 

 

 

背景をファジー選択で選択したら、「編集」の項目から

「消去」をクリックして下さい。

 

 

 

 

そうすると、ファジー選択で選択した背景の部分が

グレーになって透明になりましたね。

 

実際に作業すると分かると思いますが、最初に紹介した

消しゴムツールで背景を消去する方法より、ファジー選択で

背景を消去した方が簡単でしたよね?

 

消しゴムツールでは、ちょっとした範囲を透明に

するには便利ですが複雑なイラストの背景や、広範囲を

透明にする場合は、このファジー選択が

より簡単に出来るのでおすすめです。

 

 

 

 

 

続いて、画像の残りの部分もファジー選択で

一気に透過してしまいましょう。

これで簡単に背景が透明な画像が出来上がりましたね。

 

 

 

 

出来上がった透過画像を保存する

 

透過画像が出来上がったら、画像を保存しましょう。

「ファイル」の項目から「名前を付けてエクスポート」を

クリックして下さい。

 

 

 

 

画像をエクスポートするための、ダイアログが

立ち上がります。

 

「場所」の一覧から、保存する場所を選択しましょう。

今回は分かりやすいように、デスクトップに保存してみましょう。

場所の一覧から、デスクトップをクリックして下さい。

保存する際、名前も分かりやすいように付けてみて下さい。

 

そして、保存する画像のファイル形式を選択します。

今回保存する画像は、透過処理をした背景が透明な画像で透明部分を

しっかり保持したいので、「PNG画像」を選択します。

すべて問題なければ、最後に一番下の「エクスポート」をクリックします。

 

 

 

 

 

すると、PNGでエクスポートするために、詳細な設定が

出来るダイアログが立ち上がります。

特にこだわりがなければ、そのままでOKですので

一番最後の「エクスポート」をクリックします。

 

 

 

 

保存した画像がしっかりデスクトップにあるでしょうか?

デスクトップに作成した透過画像がPNGで保存されて

いれば、エクスポート成功です。

 

ペイントで透過画像を編集してみる

 

作成した透過画像で、どんなことが出来るのか?

透過画像って実際どんなものなのか?

Windowsの標準ソフトのペイントで確かめてみましょう。

 

ペイントに透過画像を貼り付ける

 

まず、Windowsのペイントを立ち上げます。

そして、バケツツールで作業画面全体を白以外の

目立つ色で塗りつぶしておいて下さい。

 

次に、「ホーム」タブの下のクリップボートに

「貼り付け」という項目があるので、そこを

クリックします。

 

そして、「ファイルから貼り付け」をクリックして

デスクトップから先ほど作成した透過画像を選択して

ペイントの作業画面に画像を貼り付けます。

 

 

 

 

透過画像を貼り付けると、画像の背景が白いままで

全体の水色から浮いた感じになってしまって

見栄えが良くないですね。

 

でも、大丈夫です!

この画像は、透過処理された画像ですので

違和感なく背景と馴染ませることが出来るはずです。

 

透過画像の背景を全体色で塗りつぶす

 

さっそく、全体色と同じ水色で、画像の白い背景を

塗りつぶしてみましょう。

 

色の中から、全体色と同じ水色を選んでクリックします。

さきほど、全体に水色を塗っていれば、色1が水色に

なっているはずです。

そしてバケツツールをクリックすると、ポインタがバケツ

に変わりますので、透過画像の白い背景をクリックして

水色に塗りつぶして下さい。

 

透過画像の白い背景が、全体色と同じ水色になりましたね?

背景の水色にイラストが馴染んで、貼り付け感がなくなり

見栄えが良くなりました。

 

 

 

 

以上で、GIMPで画像の背景を透明にする方法

の解説は終わりです。

 

初めは難しく感じるかも知れませんが、慣れれば

数分程度で出来るようになるでしょう。

画像の背景を透過する方法を覚えて、ぜひ様々な場面で

活用してみて下さい(*^^)v